フルーツ有意水準

ICLの翌日検診に行った。ICLは翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に経過を見る検診を受ける必要がある。効率の良い復習のタイミングみたいだ。高校の時、特進クラスが文化祭でやった演劇にエビングハウス忘却曲線がネタとして出ていたのを思い出す。あの時は「さすがSクラスw」みたいな感じになってたけどうちの高校の生徒なんてみんな受験厨なんだからサッカー部以外は忘却曲線くらい知っていたはず。

昨日の手術には15分遅刻したけど今日の検診は10分前に着けたので残余を減らせた。検診は特に問題なく終了。視力検査で小さいやつも見えた。視力1.5て。メガネやコンタクトの矯正は上げても1.2くらいまでなので1.5まで見えるのは人生初かも知れない。小2からメガネでしたから。なんなら後に広島カープの選手になる同級生からメガネって呼ばれてましたから。あの時はヘラヘラしてたな。あれ以来ヘラヘラしてない。

ICLは術後1週間、保護メガネ(花粉症の人が着けるものとほぼ同じ)を着ける必要がある。待合室に自分と同じ透明のゴーグルを着けている人が何人もいて(ICL同期だ)と思った。色々なことに同期という概念を導入したら楽しいかも知れない。知らない人の同期に勝手にされたら嫌だから自分はやらない。もう誰かやってるだろうし。

裸眼で過ごせるようになったのでブルーライトカットメガネを買いに行きたい。度を入れる必要がないので多分3000円くらいで買えるのではないかと予想。すぐ欲しいが来月から友達がzoffで働き始めるのでまだ我慢。フォーブスに「ブルーライトカットメガネは眼精疲労や睡眠の質を「改善しない」可能性」というタイトルでブルーライトカットメガネに関するコクランレビューを紹介している記事がある。改善しない可能性、っていいですね。かなり注意深い書き方だと思う。つまり統計的に有意な効果が見られないだけなので「改善するとは言えない」としか言えないんだろうけど、この研究を元に効果なし!と書いてしまうメディアがあるだろう中、好感が持てる。あとマルチビタンのサプリにも健康指標に対する統計的に有意な効果はない。小沢健二が言ってた。一方で主観的健康感には有意に効くらしい。とはいえ客観的健康指標に効果があると信じて飲むことが主観的健康感を引き上げている気がする。実質偽薬だとわかった上で飲んでも効果があるのだろうか。それならそれで(=主観的健康感を向上させるならそれで)いい気がする、と小沢健二は言っていた。ブルーライトメガネだって昔かけていた時には疲労に対する効果があるように感じた。どこまでが科学的な態度。友達が働くzoffにみんなで行ってメガネ作るの楽しみ。全員メガネで集合写真撮りたい。科学と同じくらい友達が好きだ。

 

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この眼科の待合室で流れているグラフが不思議だったので撮った。比較する群によって有意水準のスターを変えるという経済学にはない文化。比較する群が違うなら係数も変わるのでは。いやこれは係数じゃなくてアウトカムの有意差の話だからいいのか。そもそも待合室で流すような一般向けのグラフに有意水準書いてある方がすごいか。どうですか?

 

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本当にピスタチオが1列に散らされて提供されるんですか?どうですか?

最近読んだ論文で大麻使用が学業成績に与える影響を実証したものがあって面白かった。もともと医学的なエビデンスはあったみたいだけど、オランダの規制政策を使って因果推論のフレームワークで実証していた。大麻使用で学業成績と単位取得確率が上がるらしいです。経済学のイメージって株価とか景気とか賃金に偏りすぎてる。それって経済であって経済学じゃない。意思決定をモデル化してたら大体経済学にしていい。私だって景気のことを何も知らない。コミュティの男女比によって告白の成功確率が変わるとか、裕福な家庭が保育所を利用すると子供のIQが下がるとか、そういう論文しか読んでない。パブリックイメージと実態との乖離って他の分野にもあるんだろうなと思う。色々な分野のアウトリーチを同時にやるイベントをやりたい。別に学問じゃなくていい。短歌詠む人はどうやって考えているのかとか、この写真はどこがいいのかとか、そういうことを知りたい。そういう話を前にイベントの主催をやっている友達と青椒肉絲麺を食べながら話した。焼きそばの上に青椒肉絲が乗っているのだと思っていたら汁があって意外だった。